リカバリできないFMVA42JにWindowsを再インストールする方法
動かなくなった富士通のFMVA42JにWindowsを再インストール
何度も裏切られ、故障するイメージが強い富士通のパソコン(個人的な感想)
パソコンの購入を相談されたら、最初に「富士通のパソコンは壊れた時に大変やから買わない方がいい」と伝えているけど、まだまだ周辺で富士通のパソコンを買っちゃう人がいるのも現実。
そんな中、友人から数年前に購入した富士通のパソコン「FMVA42J」が動かなくなったので直して欲しいとの相談。
「なぜこんなダメダメなパソコンを選んだのか!」と説教しそうになりましたが、それでは理不尽すぎるのでまずは話を聞くことに。
パソコンが故障した事情を聞けば、「ハードディスクの容量を空けようと思って、ポチポチさわっていたらサポートナビの中にハードディスクの初期化というのをみつけ、やってみたけど長いから途中でやめた」とのこと。
「無知ってこわい・・・」と話しながらも、本人もPCリテラシーが低いことも自覚しているってことで、これ以上被害が膨らまないよう直してあげることにしました。
↓↓↓ パソコンの故障の症状はこちら ↓↓↓
- Windowsが起動しない
- リカバリ機能がすべて使えない(リカバリに失敗する)
- リカバリーディスクがない
FMV系PCで似たような症状で解決した方法をネットで調べたけど、ほとんどの方が諦めてしまい「解決策はコレだ!」というものはみつけられませんでした。
おそらく、パソコン内でメーカー特有の設定をされているためリカバリーCDがないと直せないと判断した人が多い感じ。
ちょっと厳しいかなと思いましたが、最終的にはリカバリーディスクがなくても、Windows7もしくは8、10のDVD(CD)もしくはUSBがあれば、解決することができました。
終わってみれば、昔ながらの手順でやり方もシンプル、そこまで難しくなかったです。
そこで今回はFMVのパソコンをリカバリーCDなしでパソコンを復活させる方法として、ハードディスクのデータが消えて故障したパソコンを直す方法を紹介します。
富士通のサポートサイトや購入時についてくるマニュアルでは、リカバリーディスクを使用した解決策が案内されていて、リカバリーディスクがなければ購入して解決する手順しか載っていません。
ここでは公式サイトのやり方を一切無視した復旧手段を紹介します。
故障した状況やパソコンの状態によっては、正常に復旧しない可能性があるので、自己責任のうえお試しください。
リカバリーディスクなしでWindowsを復活させる解決方法
まず、復旧したパソコンの詳細について説明しておきます。復活させたパソコンは富士通「FMVA42J」です。
ここであらためて故障した原因と症状を確認しておきます。
- サポートナビのハードディスクの初期化を途中でやめる
- Windowsが起動しない
- サポートナビからリカバリできない(リカバリーに失敗する)
- CD・DVD・USBからのブートに失敗
- リカバリーディスクがない
ハードディスクのデータが削除されてリカバリーに必要なファイルがないため、パソコンを起動すると「ACCESS DENIEDやBOOT ERROR」といったエラー表示が出力されて先に進むことができません。
BIOSを起動してBOOTの順序の確認
BIOSの起動は、パソコンの電源を入れてから「F2」もしくは「F5」、「F8」のいずれかを押せば起動することができます。
おそらくHDDやWindows Systemを一番最初に読み込む設定になっているはずなので、これをCD・DVDドライブもしくはUSBを優先するように順番を設定します。
Windowsの再インストールでCDもしくはDVDを使う場合は、DC・DVDドライブをUSBディスクを使う場合はUSBディスクを一番最初に読み込むような順番に設定。
設定が完了したら、Windowsの再インストールで使うディスクやUSBを挿入してから「save&exit」でBIOSを終了してください。
Windowsディスクからの起動を確認
BIOSを終了するとパソコンの再起動がはじまります。
設定に問題がなければ、Windowsのインストール開始画面がスタートするので引き続きWindowsのインストールを進めてください。
引き続き、ディスクを読み込めないエラー(ACCESS DENIEDなど)が出力される場合、再びBIOSを起動して、「セキュリティ設定」画面に移動します。
セキュリティ設定画面では、BOOT起動する際にセキュリティの有無を設定することができます。
ディスクを読み込めないエラーの原因は、ここのブート時のセキュリティ設定が有効になっている可能性が高いです。
ブート時のセキュリティ設定を無効にすればいいのですが、富士通のパソコンの場合、設定が変更できないようになっています。
この設定を解除は下記の手順で行います。
- BIOSの「セキュリティ設定」内のセキュリティ管理するためのパスワード入力を有効にしてパスワードを設定
- ブート時のセキュリティ設定変更が可能になるので無効に変更
- 再びパスワードを設定を無効にしておく(パスワードを空に設定する)
ブート時のセキュリティが無効になれば、挿入しているCDやDVD、USBディスクからパソコンを起動することが可能となります。
ここが非常に重要なポイントになります。
大半の人は、ディスクが読み込めないということを理由にWindowsの再インストールを諦めてますが、BIOSで設定するだけで簡単にディスク起動が可能になります。
ここまで進むことが出来れば、あとは通常通りにWindowsインストール設定を進めるだけです。
リカバリディスクを使わない復旧方法のまとめ
本来、リカバリーディスクを使って復旧しますが、Windowsの再インストールを強引に行うため、パソコン購入時にプリインストールされているソフトウェアはない状態になってしまいます。
パソコンとしては問題なく使用することが出来るので、大きな問題にはならないかなと。
プリインストールしているソフトウェアがないと困ると思っていても、おそらく同機能のフリーソフトを探してインストールすれば解決することが出来るのでそこまで心配することはないと思います。
全くパソコンが起動しない、リカバリーディスクも買わないって感じなら試してみては。