物干し竿の選び方|長さ・太さ・耐荷重を測って比べる
物干し竿を買い替えるとき、ベランダの横幅だけで長さを決めていませんか。実際に竿を支える受けの間隔や、受け口に入る太さも確認が必要です。
さらに、アルミ製やステンレス製という材質名だけでは、掛けられる重さは決まりません。設置寸法と、濡れた洗濯物を掛ける条件を分けて比べましょう。
この記事では竿そのものの選定を扱います。物干し金具を建物へ新しく取り付ける工事や、劣化した金具を自己修理する手順は扱いません。
竿受けの間隔と、使える範囲を測る
最初に、竿を受ける金具がどこにあるかを見ます。古い竿を残せる状態なら、その設置の様子も参考にしながら、次の情報を記録します。
- 左右の竿受けの間隔
- 受け口の形と、入れられる竿の太さ
- 壁や窓、隣の設備にぶつからない全長
- 竿を持ち上げたり取り外したりするための空間
高い位置や、ベランダの外側へ身を乗り出さないと測れない場所では、無理をしないでください。金具の型番や住宅の資料から調べる方法もあります。
金具が緩んでいる、さびや破損が気になる場合は、先に管理者や施工先へ相談します。丈夫そうな新しい竿へ替えても、支える側の問題は解決しません。
伸縮範囲と、支えられる位置を照合する
伸縮する製品には、最短と最長の長さが書かれています。たとえばアイリス:分割ステンレス物干し竿には、SU-280Cの伸縮長さ約1.6〜2.8mという仕様があります。
「2.8mの竿」とあっても、どんな長さにも縮むわけではありません。狭い場所なら最短、広い場所なら最長の両方を確認してください。
また、竿受けの間隔ぴったりの全長でよいかは、その金具や竿の使用条件によります。受けから必要なだけ支えられるか、端の出方が適切かを、それぞれの説明書で照合します。
間隔に対して一律に何cm足す、と自己流の目安を作るより、取付図や対応範囲を確認する方が確実です。説明が見つからなければ、竿受けの形と間隔を販売店へ伝えましょう。
伸ばす限界を超えたり、接続を浅くして長さを稼いだりしないでください。分割式の場合は、組み立てた状態と、持ち帰るときの状態も区別します。
太さとハンガーの使いやすさも調べる
伸縮竿は、場所によってパイプの太さが異なります。公式仕様に複数の直径があれば、一番細い数字だけを見て、受け口に入ると判断しないようにします。
太い部分や接続部をどこへ置くか、受け金具で使える位置かも確認します。先端のキャップを外したり、金具を曲げたりして、無理に入れる方法は避けます。
ハンガー掛け付きなら、普段使うハンガーが掛かる形かも見ます。穴の数が多くても、洗濯物を密集させてよいという意味ではありません。
干す間隔や部屋干しの方法は、竿の適合とは別の検討です。必要なら室温と部屋干しから除湿機を選ぶ際の条件も参考に、置き場所全体を考えます。
材質と自重、耐荷重は別の欄で比べる
同じメーカーの仕様例を見てみます。分割式のSU-280Cはステンレス巻きスチールパイプで約930g、アイリス:分割アルミ物干し竿のAL-280Cはアルミ製で約500gです。両方とも、全体の耐荷重は約8kgと案内されています。
軽い製品だから必ず耐荷重も小さい、とは限らない例です。自分で持ち上げる際の重さと、洗濯物を掛けられる重さを、別々に読みましょう。
また、「ステンレス」と「ステンレス巻きスチール」は同じ材料表示ではありません。素材の名前だけで、すべてのさびや劣化を防げると期待せず、使用場所や手入れの条件を確認します。
洗濯物だけでなく、掛ける物全体の重さを考える
耐荷重を比べるときは、乾いた服だけでなく、濡れた洗濯物とハンガーなどの重さを含めます。水を含む量は衣類で違うので、乾燥時の枚数をそのまま重さへ置き換えないでください。
竿に約8kgとあっても、受け金具側の許容条件も満たす必要があります。二本使う場合も、各竿と受け側の条件を確認し、合計を単純に倍にしないようにします。
長さ、太さ、材質、自重、耐荷重、分割時の寸法を一枚にまとめると、買う前の比較に使えます。判断できない項目は、その欄を空けたまま販売店へ確認しましょう。
情報確認日:2026年10月31日