LANケーブルは数字が大きければよい?接続先と長さから選ぶ方法
情報確認日:2026年10月25日
LANケーブルの売り場では、Cat6やCat6Aなどの数字が目に入ります。大きい数字を選べば今のネットが速くなる、と考えたくなりますが、ケーブル以外の条件も見ておきたいところです。
ここでは、家庭でルーターやパソコン等をつなぐケーブルを買う前の確認を扱います。壁の中の配線工事や、業務用ネットワークの設計を自己判断で行う説明ではありません。
どの二台をつなぐか、両端を先に書く
まず「ONUとルーター」「ルーターとパソコン」など、ケーブルを使う区間を決めます。両方の機器の型番と、実際に使うポートの名称を控えてください。
エレコムの購入ガイドでも、回線側のWANポート用と、PC等につなぐLANポート用を分け、回線や機器の性能に合うカテゴリーを選ぶよう案内しています。
機器に複数のポートがある場合は、本体全体の宣伝表示だけでなく、今回使う端子の仕様を確認します。パソコンにLAN端子がなければ、LANケーブルだけを買っても挿せません。対応するアダプター等が必要か、PCのメーカー資料で別に調べます。
USB-Cの形の端子があることだけで、有線LANや特定のアダプターが使えると決めないようにしましょう。
カテゴリーは、必要な通信条件と照合する
カテゴリーはケーブルの対応条件を表します。外側の被覆やパッケージにある「CAT.5e」「CAT.6A」などの表示を確認してください。使っている物の印字が読めるなら、候補との違いを比べる材料になります。
ただし、カテゴリーで示される性能と、利用中のインターネットの速度は同じではありません。エレコムも、接続する機器や回線の状況によって実際の速度が変わると説明しています。
仮に接続するポートが1Gbpsまでの機器なら、10Gbps対応のケーブルへ交換したことだけで、そのポートが10Gbps対応になるわけではありません。これは条件を考えるための例で、今の接続速度を測定した結果ではありません。
製品ごとの確認例として、バッファローのBCLS6AF100BKでは、仕様にカテゴリー6A・10GBASE-Tへの対応が記載されています。このように商品名だけでなく仕様欄を見て、両端の機器が必要とする条件と照合します。
長さは直線距離ではなく、通す道で測る
机とルーターが近く見えても、家具の後ろや壁沿いを通すと必要な長さは変わります。床を横切らせるだけの想定で買う前に、配線経路を決めてみましょう。
- ケーブルを挿す位置を両端で確認します。
- 家具や壁に沿って通す道を決めます。
- メジャー等で経路の長さを測ります。
- 機器を動かす場面や、端子に無理な張力がかからない余裕を考えます。
- 候補商品の長さと形状を仕様で確認します。
薄い形ならどこへでも挟める、柔らかい線なら強く折ってよい、という意味ではありません。扉や家具で押しつぶさない経路を選び、製品の曲げ方・使用環境の注意に従ってください。必要な余裕を一律の長さでは決めません。
購入条件をメモして、分からない所だけ相談する
両端の型番、使うポートの仕様、現在のケーブル表示、配線に必要な長さを一緒に控えます。そのうえで、カテゴリー・形状・長さ・対応環境が合う候補を比較します。
仕様が見つからなければ、そのメモをメーカーや販売店へ示してください。壁内の配線や管理された設備が関わる場合は、手元の一本だけで判断しない方がよい場面もあります。
交換しても期待した速度にならないときは、接続したポート、相手機器、回線や契約、PC側の接続状態を改めて確認します。数字の大きい商品を順番に買い足す前に、どの区間を改善したかったかを見直しましょう。